FAIRY HORN誕生秘話

銀ちゃん

2009年09月02日 22:00

はじめまして!
FAIRY HORN  (フェアリーホーン)という屋号の
ステンレス・アクセサリー屋 を始めました
ブログネーム 銀ちゃん こと 山崎 です。

ワタクシの原点は富士山のふもと静岡県富士市で父が45年前より創業してきました鉄工所です。
製作しているのは製紙機械・薬品・食品メーカーの産業機械、真空装置、
火力発電所などの精密部品です。
ワタクシは地元・工業高校卒業後、蒲原のRYOBI株式会社に入社し鋳造工場で4年間勤めた後
退社、父の後を継ぎ鉄工所に入りいました。(といっても従業員はいませんが・・・笑)
そこから20年、順調に右肩上がりの売上を保ちつつ営業してまいりましたが・・・あの出来事が・・・
そう2008年のリーマンショックです。最初は対岸の火事だと思っていました。
ところが2008年の11月頃になると、決まっていた仕事のキャンセルが相次ぎ
12月には売上が70%落ち込んでしまいました。70%になった。じゃないんですよ?
70%落ちた・・・30%しか無くなったんです。。。
これは慌てました。これはイカンぞ・・・と。そうなると、人間。色々考えるんですな。
今まで考えもしなかった事を良くも悪くも色々と。。。 
考えに考えた結果は「これからはBtoBではなくBtoCか?」という事と下請けからの脱却でした。
し・か・し・・・知恵も財力も無い当社。何をどうすれば良いのかもわかりません。。。
悶々としながら数か月がたった頃、ウチの奥さんが買い物から帰宅した時ふと発したセリフ・・・

「なんでウチのハル君に合う、品のあるワンコのアクセサリーって無いのかな?」

何気なく聞いていた言葉だったのですが、当時‘ド暇’だった為に翌日なんとなく作ったネックレスが



これ!正確には、この前身がまだあるのですが、作品自体が無くなってしまい
一番近い作品の写真です。思い浮かんだのがオープンハート位しかなくて・・・
で、ステンレスをハートに切ってバフ磨きし、エンチョーで買ってきたステンレス・チェーンを通した
だけの、いたってシンプルなもの。でもキラキラ光って高級感あふれる感じにはなりました。
家に帰って奥さんが仕事から帰宅するまえに、ハル君の首にネックレスとして着けておきました。
帰宅した奥さんに、大喜びのハル君がいつものようにダッシュで駆け寄り大ジャンプの連発を
しているその刹那!!!
「あれ?何これ?スゴイ!!! こんなアクセサリーが欲しかったの!!!」
「どこで買って来たの?」 と。

「ヒマだったからオイラが作ったんだぜ!!!」と答えると

「こんな物まで作れるの?へえ~知らなかった。スゴイね~!!!」

こんな会話で気を良くした単純なワタクシ。
翌日から無い知恵を絞って他のデザインも考え、何点かを製作し奥さんに見せた所
我が奥様。結婚する前はジュエリーデザイナーとして仕事こなしていた経歴の持ち主でして・・・
デザインに対する指導はモチロン、ここで画期的なアイデア!!!
「人もペットもペアで出来るアクセサリーは
作れないか?」
って!!!

ムムムっなるほど!!! ちょっと考えてみますか?と考えはじめ・・・色々調べながら
進めている内に、ハル君に着けていたアクセサリーを見た、友人やペットショップの店員さんから
「カワイイ!」「これ、良いね!」との好評を頂きまして この時 初めて
「これって、もしや作品として売る事ができるんじゃないか?」 
「どうせ作るなら作品として売る事が出来るような品物を作ろう!」


思っては見たものの作品として世に出すまでには様々な困難がありました。
なにぶんアクセサリーは今までの産業機械とは勝手が違いますし、作品として人様に
販売させて頂くとなれば遊びの延長という訳には行きません。

いかに貴金属のジュエリーに対抗し遜色無い程のクオリティーを
金属(ステンレス)で作るアクセサリーで表現するか?


貴金属(金やプラチナ)のように素材を溶かして型に流し込むジュエリーと違い
ステンレスは素材を切断し削り、形を整えさらに磨いて仕上げるという

すべて一品づつの手作り作業となりました。

こうして試行錯誤しながらも数種類の作品が完成し、なんとかかんとか

「人とペットを結ぶ不思議なアクセサリー屋 FAIRY HORN を立ち上げ

現在も心を込めて1つ1つ手作りで製作しております。




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